【初心者向け】システムエンジニアが顧客から評価され単価アップする方法

システムエンジニア

システムエンジニアになったけどまだまだ単価が低い。。。

もっと単価を上げるにはどうしたら良いのだろうか。

こんにちは、きよあきです。

今回は、システムエンジニアが顧客から評価を得て単価アップするための方法を紹介します。

前提として、大企業などのエンドユーザから直接案件を受注している一次請け企業で働くシステムエンジニア向けの内容ではなく、準委任契約で一次請け企業から仕事をもらって働いている方やフリーランスエンジニア向けの記事となっています。

システムエンジニアの契約形態

システムエンジニアとして二次請けや三次請けと言われる下請けの立場では、以下のような契約形態があります。

  • 派遣契約
  • 請負契約
  • 準委任契約(SES)

契約形態の詳細については、下記のサイトが参考になります。

https://kuronecosironeco.com/agreement/

この3つの契約形態で一般的なエンジニア多いのは”準委任契約(SES)”です。

各契約形態について

各契約形態について簡単に説明をすると、

  • 派遣契約:労働力(技術力)の提供について責任を負う。
  • 準委任契約:契約した作業の実施に対して責任を負う。
  • 請負契約:契約した成果物に対して責任を負う。

まず派遣契約と準委任契約、請負契約の違いについて説明します。

  • 派遣契約:指示者が派遣企業。作業実施や成果物に責任がない。
  • 準委任・請負契約:指示者が出向先企業。作業実施や成果物に責任がある。

簡単にいうと、準委任契約では、出向先の指示者に指示された作業を実施すれば、その成果物の完成や品質は問われないということです。

また請負契約では、成果物の完成、品質に責任があるため準委任契約より、高単価であることが多いです。

一次請け企業からすると、低単価で直接指示が出せる準委任契約のシステムエンジニアを多く雇いたいということです。

平均単価

次に準委任契約での、平均単価を紹介します。

顧客企業の規模や地域、SEの経験年数などによって変化はありますが、基本的にSE案件は60万〜90万円と言われています。

ちなみに僕の会社では、1年目から約70万円で契約できるような組織体制を提案しており、5年目の今でも他社と比較しても高単価で契約できています。

ちなみに物価や案件の規模の違いですが、大阪より東京の案件の方が単価は高い傾向にあります。

また未経験からSE案件の契約をする場合、30万円ほどの契約から始まる場合も多いようです。(SE業務というより、PG業務を任されることが多いため。)

単価をアップさせるには?

それでは、単価をアップさせるにはどうすれば良いのでしょうか。

基本的な考えとして、SE業務の中でも難易度が高い上流工程の仕事ができることや、高品質な成果物を作成できることなど、スキルレベルの高い仕事ができるSEの単価が高い傾向にあります。

その上で、スキルレベルを上げるのはもちろん必要ですが、それ以外にできることが3つ挙げられます。

顧客から評価を得る

まずは顧客から評価を得ることです。

SEの仕事は、資料・設計書を作成したり、プログラミングでシステムを開発しますが、顧客からは実務者の努力や苦労、成果物製造の過程は見えにくくなっています。

そのため、顧客に対して自分をアピールしていくことが重要となります。

例えば、一般的なSEとしては業務担当外であるが、顧客社員の目線でプロジェクトのメンバーやシステムを俯瞰的に見ること

通常プロジェクトリーダーが行うべき業務であるが、SEの立場で上記を行うことでプロジェクトリーダーの負担を軽減することができます。

それにより、直接的に顧客社員から「この人がいれば助かる!」という評価を得られやすくなります。

他社比較する

次に重要なのは他社のSEと比較することです。

システム構築のプロジェクトというのは、エンドユーザーから案件を受注し、リリースが完了してしまうと終了を迎えます。

プロジェクト終了までの間の各フェーズごとに必要なSEの要員数というのは、変化します。要件定義から開発まで徐々に必要な要員の人数は増えますが、開発が終わりリリースまでに徐々に減少します。(その後、保守担当として、少人数継続して案件担当する場合もあります)

人数減少のフェーズの際に自分がプロジェクトから離任となってしまったら元も子もありません。

それでは、どうすれば良いのかというと、プロジェクトにおけるキーパーソンとなることです。

キーパーソンになるというのは、具体的にいうと、他のSE要員ができない役割を積極的に獲得するということです。

例えば、システムのリリース作業、デプロイ作業をできるようになること。プロジェクト後半の結合試験、総合試験のフェーズでチームリーダー的な立ち位置を獲得し、メンバー管理、試験管理を行うこと。などです。

プロジェクト内で単なる1SEで代わりはいくらでもいるという状況にならないように他社SEより突出した存在となるように自分の役割を獲得していきましょう。

単価交渉をする

最後に重要なことは、顧客に単価アップを交渉することです。

どれだけスキルが高くて、顧客評価を得ていても、自分から単価アップを交渉しなければ単価を上げることはできません。顧客から「単価を上げましょうか。」なんて提案はほぼあり得ません。(むしろ「下げて欲しい。」という提案はあります。)

顧客と単価アップの交渉をする際に重要なことは、SEに対して単価アップをするだけの価値、理由を顧客が明確に理解していることです。

上記で説明した「顧客から評価を得る」「他社と比較する」の2点を効果的に実践することで、顧客から単価アップをYESと回答してもらえる状況ができます。

しかし、ここが1番難しいところですが、顧客の業績や利益状況や、タイミングによる要因も大きく働きます。

ここからは交渉術も重要になってきますが、顧客の業績や利益状況など、こまめに調査し、戦略的な準備をしたうえで交渉に挑むと良いでしょう。

まとめ

システムエンジニアの単価は、平均60〜90万円であり、他の職種と比較しても高単価であると言えるでしょう。

しかし経験が浅いうちはやはり単価は低いため、単価をアップしていくためにスキルアップや顧客評価の獲得、単価交渉を行うことが重要となります。

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