【新人向け】秒でわかるロジカルシンキング!

システムエンジニア
  • ロジカルシンキングってよく聞くけど、よく分からない…
  • なんとなく学んだけど実践ができない…

こんにちわ、きよあきです。

今回はロジカルシンキングについて、分かりやすく説明します。

対象読者
  • 社会人1年目で仕事の進め方が分からない方
  • システムエンジニアとしての思考法を身につけたい方
  • 問題解決能力を高めたい方

ロジカルシンキングとは?

ロジカルシンキングとは、物事や事象の原因と結果を論理的に結びつけて考える思考法です。

もはや抽象的すぎて何を言っているのか分からなくなりそうですが付いてきてください!

例えば、今朝の天気予報で大阪では雨が降る予報だったとします。

すると皆さんは外出する際に何持っていきますか?

多くの人は傘や雨具を持って行くかもしれません。また雨が降るから外出しない!という選択をする人もいるかもしれません。

このように「雨が降る」だから「傘を持って行く」というような、論理的に筋が通っている考え方をロジカルシンキングと言います。

なぜロジカルシンキングが必要なのか?

では、なぜロジカルシンキングが必要なのでしょうかでしょうか。

ロジカルシンキングによるメリットを以下に列挙します。

ロジカルシンキングのメリット
  • 作業のミスを減らすことができる
  • 問題が発生したときに解決策が考えられる
  • 対応について漏れなく実施することができる
  • 説得力のある説明・提案ができる

ロジカルシンキングができることによって、仕事を効率よくスムーズに、さらに高い品質で遂行することができるようになります。

ロジカルシンキングの基本的な考え方

基本的な考えは、「原因」「結果」を洗い出すことです。

先ほどの例に挙げた「雨が降る」について具体的に考えてみましょう。

「雨が降る」と思った理由・原因(根拠)を考えられるだけ上げてみましょう。(〇〇だから「雨が降る」)

「雨が降る」と思った理由・原因
  • 天気予報で雨の予報だったから
  • 母親が言っていたから
  • 空を見ると雲行きが怪しかったから
  • ツバメが低空を飛行しているから

上記を仮説として、実際の原因はなんだったのかを検証し、深掘りすることで「雨が降る」という判断に至る根本的な原因が分かります。

根本的な原因が分かれば、今後行うべき行動や対応に反映することができます。

実際の仕事では、課題事項について根本原因を追求し、原因を取り除くことで、結果として起こる事象を回避することに利用します。

次に「雨が降る」と思った結果の行動を考えられるだけ上げてみましょう。(「雨が降る」だから〇〇する)

「雨が降る」と思った結果の行動
  • 傘を持って行く
  • 雨具を持って行く
  • 外出をしない

実際の仕事では、ある事象Aが発生することによる影響を事前に把握して、対策を検討したりすることに利用します。

業務中に使えるロジカルシンキングの例

それでは、具体的に業務中に起こり得る事象について、ロジカルシンキングを利用した例を紹介します。

ミスを分析する

仕事中、誰しもがミスをするかと思います。特に新人の頃は先輩や上司よりミスをする回数が多く何度も怒られる経験をした人もいるかと思います。

では、ミスを減らすにはどうしたら良いのでしょうか。

例えば、上司から「この資料を人数分印刷しておいて。」という指示を受けたとします。

あなたは何の疑問も持たず了承したとします。あなたは指示通り資料を印刷して、上司に報告しますが、上司からひどく怒られてしまいます。

この時、発生し得るミスは以下です。

発生し得るミス
  • 印刷部数が足りない
  • カラーではなく白黒で印刷してしまう
  • 印刷サイズが合っていない
  • 両面ではなく片面印刷になっている
  • 両面の長編綴じではなく短編綴じになっている
  • ホッチキス綴じにしていなかった
  • 会議の時間までに印刷が間に合わなかった

なぜこのようなミスが発生したのでしょうか。原因を考えてみましょう。

考えられるミスの原因
  1. 上司の指示が曖昧なのにも関わらず、了承してしまった。
  2. 不明点があるのに、上司に確認せず自己判断で作業を行った。
  3. なぜ印刷する必要があるのか理解せずに作業を受けてしまった

上記以外にも様々な原因があるかもしれません。このようにミスが発生する原因を洗い出し、取り除いてやることで、次回から同じようなミスを防ぐことができます。

具体的な対策は以下です。

具体的な対策
  1. 曖昧な部分をすぐに上司に確認する
  2. 不明点に気づいた時点ですぐに上司に確認する
  3. なぜその作業を行う必要があるのか日頃から理解して作業するように心がける

システム障害

次にシステム障害が発生した場合の具体的な例を挙げます。

ある会員制のサイトで会員登録する機能があるとします。

あなたは会員登録画面で、氏名、住所、生年月日などの情報を入力して、会員登録をしようとしますが、誤って生年月日の項目に数字以外の文字(アルファベットのA)を入力しました。

しかし入力時点では、エラーは発生せずに、登録確定ボタンを押すとエラー画面が表示されてしまいました。

あなたはエラーの原因がよく分からず、サイトの運営者に問い合わせをします。

なぜこのようなエラー発生してしまったか、考えてみます。

エラーの原因
  • 生年月日の項目に数字のみが入力できるようなチェック処理を入れていなかったから
  • 設計段階で数字のみが設定されるような仕様(プルダウン、カレンダー入力)にしていなかったから
  • テストで数字以外が入力できないことを確認していなかったから

原因は様々あるかと思いますが、どれが真の原因かしっかり検証しましょう。

また、今回のエラーの真の原因がテストで数字以外が入力できないことを確認していなかったからであった場合、次に考えられるのは、他の項目・他の画面でも同じ原因でエラーが発生し得るということです。

このように真の原因を追求することで、同事象のエラーについても対応することができます。

顧客への提案・説得

次に顧客への提案・説得について、考えてみましょう。

顧客に提供するシステムの仕様について提案するシーンにおいて、前提として何かを提案するということは、顧客が抱えている課題を解決するということです。

今回の提案によって、その課題を解決できるのかどの程度解決できるのかデメリットやリスクはないのか、など、顧客から質問がくるであろう事項を事前に想定して回答を準備しておくことが重要です。

ロジカルシンキングを用いることで、想定される質問とその回答について洗い出すことができます。

 まとめ

今回はロジカルシンキングについて説明しました。

理解したからといって、すぐに使いこなせるわけではありません。

まずは日頃から常に「原因」と「結果」について、意識して考えるようにして、ロジカルシンキングを少しずつ実践して身につけていきましょう。

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