- システムエンジニアになって5年が経つけど、同じ年次の人はどんなキャリアパスを歩んできたのだろうか?
- 具体的なキャリアパスのイメージができないなー
こんにちわ、きよあきです!
今回は僕のシステムエンジニアになってからの5年目までの経歴を紹介します。
本記事はシステムエンジニアになろうか検討中の就職生や転職を考えている人の参考になれば、と思っています。
また同じくらいの年次のシステムエンジニアがどのくらいのスキルセット、経歴なのか比較の参考になればと思っています。
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システムエンジニア5年目までの経歴
1年目4月〜5月
社会人になって初めの2ヶ月間は新人研修でした。新人研修の中で学んだことは以下です。
- 報告・連絡・相談
- HTML基礎
- CSS基礎
- javaサーブレット基礎
- SQL基礎
- webシステム開発(CRUD処理を使用した画面作成)
たくさん書いていますが、本当に基礎の部分しかやっていないので、現場レベルには満たないレベルの学習をしていました。
ここで初めて、HTML、CSS、javaを学びました。
1年目6月〜10月 工場向け基幹システム
6月から現場に配属されましたが、初めの方は現場でjavaの参考書の学習をしながら、上司の元でSEとしての仕事の進め方をメインに教えていただきました。
ここで学んだことは以下です。
- 作業見積
- ロジカルシンキング
- java、strutsフレームワーク
- eclipse
- システム保守
初めは、既存の画面にボタンを一つ追加して、画面の入力項目に表示されている値を全てクリアする機能でした。
昨日としてはとても簡単でしたが、strutsフレームワークを使用するのが初めてだったので、フレームワークの仕組みを理解するのに苦労しました。いくつかフレームワークを経験すると、なんとなくこうやって使うのだろうとか、こういう設定をしてやればいいのだろうとかわかってくるようになります。
保守作業では、定期的なデータ取得のパッチを実施したり、依頼されたデータを取得するSQLを作成したりしていました。
保守の内容はredmineというツールを使って管理をしていました。https://redmine.jp/overview/
1年目10月〜2年目9月 鉄道会社向け基幹システム
一年目の半年ほどで現場移動がありました。こちらでは現行システムのマイグレーション(ミドルウェアのバージョンアップ)と新機能追加の案件でした。
使用したスキルは以下です。
- c#
- asp.net
- IIS
- SQLserver
- visual studio
c#を使用するのは初めてでしたが、javaの記述と似ているところが多く、取り掛かりやすかったです。
ただしasp.netのフレームワークやビジュアルエディタなど、まだまだ慣れていない開発方法が多く理解するのに苦労しました。
こちらの現場で学んだことは以下です。
- バッチ開発
- バッチスケジューラ(jp1)
- 帳票(Active Report)
- datagridview
- DBのインデックス
- 画面遷移図作成
- テーブルリレーション
- トランザクションの履歴管理
- 負荷試験、ログ大量
- デプロイとは
- 開発、単体テスト、基本設計、詳細設計、結合試験、総合試験
- マニュアル作成
- パフォーマンスモニター https://qiita.com/tomoya-takahashi/items/fa9d4f6116917e37cbe1
- リモートデスクトップ
- Windows server
- AWS
- A5SQL
またバッチ開発も初めて行い、スケジューラに設定する必要があったり、なんとなくそういうもんなんだなーくらいで学びました。
スケジュール管理にはjp1を使用していました。
また帳票の作成を初めて行いました。ツールにはActive Reporthttps://www.grapecity.co.jp/developer/activereportsを使用しました。
帳票の開発は、わりと楽しかったです。
デザインを考えたり、出力したいデータが綺麗に紙に印字されて出力されると、よしっ!って感じで、嬉しかったです。
2年目10月〜3月 工場向け基幹システム
現場移動があり、工場向けの基幹システムのBCPシステムの開発を行いました。
ここでのスキルは以下です。
- C#
- microsoft report
- SQLserver
- visual studio
ここで学んだことは以下です。
- 顧客レビュー
- ネットワークの仕組み(ローカルネットワーク上の環境へアクセス)
- 楽観排他、悲観排他
- モーダル、モーダレス
- install shield
BCPシステム開発が終了し、メインシステムの一部開発を担当していました。その時使用したスキルは以下です。
- eclipse
- java、struts
- maven更新
- oracle
- objectbruser
- PLSQL
PLSQLは正直難しくて理解しきれませんでした。普通のSQLとは違い、javaのような処理ができたりします。oracleを使うなら学習しておいたほうが良いかと思います。
3年目4月〜5年目9月 ECサイト構築
3年目からECサイト構築の現場に参画しました。
使用したスキルは以下です。
- java
- seasar2
- Apache tomcat
- postgreSQL
- eclipse
こちらの現場が今までで一番長く携わっていました。単純なプログラミングだけではなく、環境周りやインフラ周りの知識と上流工程の要件定義や顧客打合せを多く経験しました。SEとして飛躍的に成長できたのは、プログラミング以外の部分を多く学ばせてもらえたことが大きな要因だったように思います。
ここで学んだことは以下です。
- ant apache
- jdk
- 要件定義資料作成
- 業務フロー
- 消費税率変更
- ajax
- spring
- DI
- AOP
- ORマッピング
- rlogin
- winscp
- ビルドパス
- ホットデプロイ、コールドデプロイ
- 名寄せ
- マクロ、VBA
- WBS、工数見積、概算見積
- 顧客打合せ
- 結合要領書作成
- API作成
- http通信
- JSONファイルのデータ型
- テスト計画
- jmeter、負荷試験
- 外部連携
- シーケンス
- チェックデジット
- 帳票印字文字数制限、特殊文字
この現場でで学んだことは、上記以外にも多く、ここでは上げきれませんがシステムの全体像を把握して、開発できたことがとても良い経験となりました。細かい仕様やプログラミングでの実現方法、システムエンジニアとして理解しておくべき仕様の観点など多く身につきました。
一つのシステムを始まりから終わりまで経験することで、システム構築の楽しさも感じることができました。
4年目からは3名規模のチームリーダーとして、メンバーを管理し、上流工程であるWBS管理や見積、要件定義や基本設計、顧客打合せ調整や資料作成など、単なる要員ではなく、上流SEとしての立ち振る舞いや成果をあげれるようになってきました。
社会人になるまではSEの仕事はパソコンに向かって、ひたすら作業をするだけのイメージでしたが、ここでコミュニケーション能力とフットワークの軽さなどプログラミング以外の能力がとても重要であることを学びました。
まとめ
自立したシステムエンジニアとして、成長するまでに多くのプログラミングスキルや技術について学びましたが、プログラミングだけではなく、マインドであったり対人スキルであったり、幅広い知識やスキルの観点を取り入れる事でここまで成長できたように思います。
これからSEになろうと考えている人やSEになったけど、伸び悩んでいる人には、積極的にやったことのない業務を実施してみたり、他の人がどのような観点を持って仕事をしているかよく観察して日々過ごして頂きたいです。
終わり
本業の傍らで、wordpressを使用したシステム構築を行なっていました。言語はphp、データベースはmysqlで、本業の現場では一切使いませんでしたが、wordpressのプラグインのソースコードを読み込んで、少し修正しり、自分でプラグインを作成したり、デザイン面の修正も多く発生するのでJavaScriptとCSSの学習にもなりました。
ぜひ個人開発でwordpressを使用することもおおすすめします。
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